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公募要領
高温高圧中性子実験で拓く地球の物質科学
領域略称名:中性子地球科学
領域番号:2002
設定期間:平成20年度〜平成24年度
領域代表者:八木健彦
所属機関:東京大学物性研究所
水を含んだ地球深部物質の高温高圧下での挙動は、地球内部の諸現象において大きな役割を果たすにも関わらずまだその物質科学的実態がほとんど解明されていない。
本領域では、茨城県東海村J-PARCに新しく建設されたパルス中性子実験施設MLFに、高温高圧下での中性子散乱実験に最適化したビームラインPLANETと、上部マントルの圧力温度領域(〜15GPa、〜2000K)をカバーする大型高温高圧実験装置を開発・建設する。それを用いて含水鉱物やマグマなど水を含んだ地球深部物質の物質科学的研究を新たに展開し、地球深部の水に関連する理解を飛躍的に進展させるとともに、将来的に物質科学の広範な分野の発展にも貢献することを目指す。
このため、以下の研究項目について、「計画研究」により重点的に研究を推進するとともに、新しいアイデアに基づき計画研究を強化あるいは補完する2年間の研究を公募する。1年間の研究は公募の対象としない。なお、研究分担者を置くことはできない。
公募研究の採択目安件数は、単年度当たり(1年間)の応募額100万円を上限とする研究を合計5件程度採択する予定である。研究項目A01では、「高圧下での水の鉱物への固定機構とダイナミクス・マグマの構造と水の影響・水をはじめとした液体の構造変化」を対象とした実験的研究を、研究項目A02では「高圧下における含水鉱物、マグマ、水の量子シミュレーション」を対象とした研究を募集する。なお、PLANETを使った中性子実験は、平成23年秋頃から実施できる予定である。中性子実験については、計画研究メンバーがサポートするので高圧中性子実験未経験の研究者、特に若手研究者による積極的な応募を歓迎する。なお、研究内容の詳細については、領域ホームページ(http://yagi.issp.u-tokyo.ac.jp/shingakujutsu/index.html)を参照すること。
研究項目
A01 高圧下での水の鉱物への固定機構とダイナミクス・マグマの構造と水の影響・水をはじめとした 液体の構造変化を対象とした実験的研究
A02 高圧下における含水鉱物、マグマ、水の量子シミュレーション
[文部科学省]平成23年度科学研究費補助金「新学術領域研究(研究領域提案型)」(公募研究)の公募について
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