八木研究室では、さまざまな装置を開発・改良して超高圧実験を行っています。 現在使われている主要な装置を、 マルチアンビル型高温高圧発生装置、 ダイヤモンドアンビル装置(DAC) 、 DAC用周辺装置、 微細加工装置、 試料準備・解析装置、に分けて紹介します。
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1. 東芝若槻型キュービックプレス (石川島播磨製、700トンプレス) 1段式、6 GPaまでの物質合成 |
2. DIA型キュービックプレス (神戸製鋼製、250トンプレス) 1段式、10 GPaまでの物性測定用 |
3. IROHAプレス(トライエンジニアリング製、700トンプレス):Kawai型(111) 押し2段式。24mm炭化タングステンアンビルと組み合わせ、25 GPa 程度までの高温高圧実験用 | 4. CAPRICONプレス(トライエンジニアリング製、500トンプレス) :DIA型2段式、10mm焼結ダイヤと組み合わせ30 GPa程度までの高温高圧実験用 |
側面からX線を入射するDAC | 後ろが標準的なレバー式DAC、手前が3種類のクランプ式DAC |
(加圧制御部) | (試料充填用容器) |
1気圧下でガス状の物質を、室温で約2000気圧まで圧縮して密度を上げ、ダイヤモンドアンビルの試料室に充填することができます。この装置を使って今まで10数年間に、水素、ヘリウム、アルゴン、メタン、窒素などを、試料または圧力媒体として試料室に詰めてきました。超高圧下でも高い静水圧性を保つヘリウムや、レーザー加熱でも試料と反応しないアルゴンを不活性な圧媒体として用いたり、水素化物や窒化物、メタンハイドレードの合成実験などに広く使われています。